美容に対する関心は年々高まっており、女性だけでなく男性にもその意識は浸透してきています。
肌や髪を美しく保つケアや外側だけでなく皮膚の内側、胃や腸、ホルモン分泌など体内の状態も大きく影響を与えます。
このセクションでは内側から健康と美容を目指す美容について栄養の側面から解説してきます。
美容と栄養は、健康で美しい身体を目指すためは切っても切り離せない分野の一つです。
特定の栄養素が皮膚や髪の健康にどのような影響を与えるか、また健康的な体重維持や老化防止に役立つ食品に焦点を当てていきます。

まず栄養学の起源から追究すると、20世紀中頃から発展し始めました。
1950年代から1970年代にかけて、食事と非感染性疾患(NCDs)との関連がより広く認識され始め、がん・糖尿病・循環器疾患・呼吸器疾患・メンタルヘルスといった疾患の改善のために、特に脂肪と砂糖に関する研究が行われました。これらは栄養科学の進展とともに、栄養不足症を中心とした従来のモデルから、より複雑な非感染性疾患を理解するための新しいアプローチへと移行する大きなきっかけになりました。
そのあと大きな動きがあったのは、20世紀の後半からです。
1970年代から1990年代にかけて、経済の発展と農業や食品加工技術の近代化により、単一栄養素に起因する欠乏症は全世界で減少し始めましたが、同時に肥満、2型糖尿病、様々ながんなど、食事関連の慢性疾患が増加していきました。