最新の美容の流行には、スーパーフードや、特定の栄養素に絞った製品が挙げられます。

例えば、抗酸化物質、オメガ3脂肪酸、ビタミンCやE、乳酸菌などの皮膚の健康や老化防止に効果的な成分が人気です。また、腸内環境の改善にも人気が集まっていることから、プロバイオティクスやプレバイオティクスの研究も進んでおり、インナービューティーの必需要が高まっています。

全世代的にも美容と栄養を結びつけた製品開発が人気を集めており、近年では食事改善サービスや、サプリメントなどの栄養補助食品の提供も人気が高まっています。

これからより一層注目が集まる美容と栄養の関係は、科学研究と技術の進歩から、より科学的根拠や専門的な知見が必要となり、医師だけでなく管理栄養士も最新の知見を学び続ける必要があります。

美容から生活の質、幸福度の向上にまで注目

この分野の発展は、自分自身の身体、容姿、健康についても改善することで、日々の生活や精神的にもポジティブな影響を与えます。

現代の美容は、単なる容姿のコンプレックスを改善することだけでなく、見た目と内側にこだわることを通して、ウェルビーイングの考え方とも密接に関連しています。

ウェルビーイングとは、個人や社会のよい状態を指すとWHOで定義されています。「良い状態」は人それぞれと感じると思いますが、その通りなのです。本人の主観で「自分にとっての良い人生とは?良い生活とは?」と問いかけて出てきた答えもウェルビーイングと言えますし、客観的に平均寿命や生涯賃金、失業率、GDP(国内総生産)と比較して自分は幸せなのかを問うのもウェルビーイングです。

これは、健康と同じように日常生活の一要素であり、社会的、経済的、環境的な状況によって決定されます。すなわち、健康な食生活が単に体重管理や疾病予防に寄与するだけでなく、自信、幸福感、そして生活の質に対する感覚を高めることができるということを意味します。

このように、美容と栄養は個人の自己表現と自己実現の手段としても機能することも考えられます。

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(図1:https://woman.mynavi.jp/article/191004-7/

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